私がつくり手になって3年半。
ひとつひとつ個性のある指輪を見ていると、
その個性は人と一緒だと感じることがあります。
「クールでかっこいい」
「優しくて穏やかな印象」
指輪を贈るとき、
その指輪が“その人らしい”デザインだったら
もっと愛着が湧くのではないだろうか。
そこで私は、横浜アトリエつくり手三人の
“その人らしい”婚約指輪を
それぞれ選んでみることにしました。
可愛らしい太陽のようなつくり手へ
一人目は、まるで太陽のような雰囲気を持つつくり手。
人を惹きつける明るさがあり、
常にみんなの輪の中心にいる
とても可愛らしい人です。
私が贈りたいのは《ファルファーラ》
パッした華やかさが目に飛び込みますが、
実は細身で繊細なデザイン。
太陽のような明るさの中に、
慎重で柔らかな一面を持つ彼女にぴったりです。
凛としたかっこいいつくり手へ
二人目は《ハナツバキ》を贈りたいつくり手。
《ハナツバキ》は、
すっきりとした一粒石タイプの指輪です。
気取らず凛としていてまっすぐな人柄、
そして深くて温かい優しさを持つ。
まさに彼女のようなデザインだと思います。
大きなダイヤモンドを支える石座が、
純白な心を表すプラチナであることも
そう感じる理由の一つです。
優しさに溢れるおしゃれなつくり手へ
最後のつくり手は、
正直とても悩みました。
誰よりも柔和で、
どんな人とも馴染む愛されもの。
その穏やかさの中に光る個性。
パッと似合うと思ったのは《ホルン》でした。
柔らかなカーブを描く形と
菱形に留まるダイヤモンドが、
さりげない個性を感じさせてくれます。
けれど、“その人らしいか”と考えた時に
どこか違和感を感じました。
確かに、《ホルン》は似合う。
それで選ぶのならこの指輪だけれど、
彼女を表すのなら、、、。
そして選んだのが《ヴィオーラ》。
中央のダイヤモンドが小ぶりで丸く、
包み込まれるように留められています。
お手元に自然に馴染みながらも、華やかで
特別なシーンにもよく映えるデザインです。
側面には槌目の模様。
実は個性が輝き、
おしゃれなこだわりがある所も
まさに彼女のイメージ通りです。
指輪を選ぶ一つの方法として
今回の指輪選びを通して、
「指輪を選ぶってすごく楽しい、けれど本当に難しい」
と改めて感じました。
デザイン、着け心地、意味合い。
どこを決め手にするのか。
悩んだ時の一つの方法として、
“贈る人を表す”ような指輪をお渡しするのも
いいのかもしれません。
「この指輪は君のようだと思って、、」なんて。
「どんな指輪にしたら喜んでくれるのか」
ぜひ、指輪選びのお悩みを
私たちつくり手に話してみてください。
お二人だけの想いを込めた指輪づくりを
全力でお手伝いさせていただきますね。
アトリエでお会いできることを
楽しみにお待ちしております。
つくり手 葛西