お二人との初めての出会いは昨年の夏。
ふらりと銀座アトリエを訪ねてくださったのがきっかけでしたね。
それから1年ほど経って、
改めてアトリエにご来訪くださったお二人には “忘れられない指輪” がありました。
今回はそんなお二人の指輪をご紹介いたします。
忘れられない着け心地
たくさんのサンプルをご試着いただく中で、お二人にとって大事な部分は “着け心地の良さ” でした。
毎日ずっと身に着ける結婚指輪だからこそのこだわりでしたね。
そんなお二人が忘れられなかった指輪は《ヴィバーチェ》
指輪全体が大きくS字にカーブしたフォルムの指輪です。
左右の水かきの高さの違いにフィットする大きなS字のフォルムは、
左手の薬指に着けるために考え抜かれた、ithオリジナルの形です。
全体にS字のカーブが入ることで、リバーシブルに着けられる形の《ヴィバーチェ》ですが、
実は美しくつくるのがとても難しい形でもあり、ithのこだわりが込められた指輪の一つなんです。
お二人にそんなお話しをさせていただきましたね。
他の指輪と何度も着け比べてくださり、ぴったりと指の根本にフィットする着け心地の良さを実感してくださいました。
ご結婚指輪らしさも大切にされていたお二人。
形・プラチナの色み・ヘアラインのマット加工をお揃いにお仕立てし、
ペア感がグッと高まるデザインになりました!
唯一無二の組み合わせのダイヤモンドに特別感を込めて
「ダイヤを入れたい!」という女性、お留めするダイヤモンドにもこだわりました。
お二人がご興味を持ってくださったのは、
1つの原石から2つのダイヤを削り出した〈ithダイヤモンド〉でした。
何十億年という時間をかけて生まれた原石が、研磨職人の元で美しく磨かれ、
2つ揃って世界を旅して海を渡り、お二人のお手元にたどり着きます。
お二人の絆をダイヤモンドに込められることに特別感を感じてくださり、
「すごくロマンがあっていいよね!」と嬉しそうにお話ししてくださいました。
女性の指輪は表側の中央に、男性の指輪は内側に。
〈ななこ4点留め〉という小さな爪で留める方法で、お揃いになるようにお留めすることに。
“お二人だけが知っているこだわり” という部分も気に入ってくださいましたね。
お二人のお好みと、こだわりがギュッと込められた唯一無二の指輪になりました!
お手元に馴染む指輪
完成した指輪は、お二人のお手元にしっくりと馴染んでいましたね!
少し照れくさそうな笑顔に、私もほっこりといたしました。
お二人の大切な結婚指輪づくりのお手伝いができたことを心より光栄に思っております。
ふとした瞬間に、アトリエでのお時間を思い出していただけたら嬉しいです。
ご納品からもうすぐ半年が経ちますが、お揃いの指輪はよりお手元に馴染んできた頃でしょうか?
またメンテナンスなどで、お二人にお会いできる日を楽しみにしていますね。
お二人の末永いお幸せをアトリエよりお祈りしております!
つくり手 前堂