交際一周年の記念日に、
ご入籍をするご予定のお二人。
ご夫婦のはじまりの日に向けた、
結婚指輪選びがスタートしました。
もともと気になっていたデザインは、
職人の手仕事で施される、
ミルグレインや彫り模様。
実際にご自身の指に着けた状態で
たくさんの指輪を見比べていくことで、
お二人のお好みが明確になっていきましたね。
細やかな装飾による輝きの中でも、
お二人にしっくりきたのは、
彫り模様の華やかな輝きよりも、
ミルグレインの整然として落ち着いた輝き。
ベースとなる形は、
ミルグレインの装飾が際立つ、
シンプルなデザインに決まりました。
男性は《アマービレ》がベースです。
マットな質感を艶やかな光沢仕上げに、
女性は《ピアニッシモ》がベースです。
3本入っているミル打ちを2本に減らし、
ダイヤモンドを全て外してシンプルに。
違う名前の指輪ですが、
それぞれにアレンジを施すことで、
しっかりとおそろい感を感じられるペアが完成しました。
デザインが決まりかけた時、
「全く違うデザインを選ぶ人たちもいるんですか?」
と男性からご質問が。
これまでのお客様の例を挙げて、
地金や質感、装飾も全然違うデザインで
結婚指輪を作られるお客様もいらっしゃることをお話しました。
「でもおそろいで選ぶ方が僕たちらしいよね」と男性。
その言葉に優しく頷く女性の笑顔が、
とても嬉しそうだったのが印象的でした。
これがお二人ならではの選び方なんだな、
そう思って私も嬉しくなったことを覚えています。
おそろいにこだわった結婚指輪。
お手元を見るたびに、
お二人に幸せと安心感を与えてくれますように。
つくり手 松井