お二人がアトリエに来てくださったのは、
8月の暑い夏の日でしたね。
太陽の光がアトリエに差し込む
明るいお部屋でお話をしました。
ルビーを留めた婚約指輪
女性の一番のご希望は、
ルビーを留めること。
キラキラし過ぎない、
普段使いのしやすさを大切にされていました。
アームの柔らかな丸みと
手に馴染むヘアライン加工がこだわりでしたね。
地金の色は、ピンクゴールドにして
ルビーと馴染みやすく仕立てることに。
さりげないお揃いを感じるデザイン
結婚指輪は、シンプルであることを大切にしました。
お二人が選ばれたのは、
男性は、2面性のある
テクスチャがお気に入りでした。
内側からピンクゴールドが覗くコンビカラーで
婚約指輪とのお揃い感を出したことも
お二人のこだわりの一つになりましたね。
重ね着けのバランスも気にしながら
試着を進めていた女性は、
さりげないダイヤの輝きも
普段使いのしやすさを考えて辿りついた
たった一つのデザインでしたね。
指輪づくりを体験したからわかったこと
ご納品をしてから、1ヶ月ほど経った頃
お二人は吉祥寺アトリエの2階にある
ithの工房に足を運んでくださいました。
工房では、ご希望されるお客様に
工房体験をご案内しています。
お二人は、ヘアライン加工を
実際に体験してくださいました。
つくりの難しさを体験したからこそ、
より一層、ithでお仕立てした指輪を
大切に身につけていきたい、と話してくださいましたね。
お二人の大切な節目に
携わらせていただけたこと、
心から感謝しております。
お二人らしい経年変化を楽しみながら、
指輪とともに幸せにお過ごしくださいね。
つくり手 古川