デザインの自由度が高いという部分で
オーダーメイドでの指輪制作に
興味を持ってくださったお二人。
ithのブログで気になるデザインを
発見したのをきっかけに、
アトリエへお越しいただきました。
女性がithのブログで
一目惚れしたのが《アニス》。
彫り模様が綺麗だと
気に入ってくださいました。
実際指に着けてみても、
「模様が素敵!」と気持ちは変わらず。
《アニス》は和彫りによる
光沢感の強いデザイン。
女性ははじめこの光沢感が、
「思ったよりもキラキラしているかも…」
と少し気にされていました。
そんな心配も、色味を変えて解決。
プラチナの色味になると
少し輝きが変わって
大人な雰囲気になり、
女性の好みにぴったり。
さらに指輪は日々身につけて
経年変化していくうちに、
表面の輝きも落ち着いていきます。
男性は“かっこよさ”を大切に。
人それぞれ感覚は違いますが、
男性の“かっこいい”は
エッジがあってマット加工のもの。
そんな男性が一番“かっこよさ”を
感じていただいた指輪は《槌目 秋》。
一見落ち着いたマットな指輪ですが、
小さな凹凸がたくさん重なり
とても細やかな表面加工が施されています。
お互いの一番だけを見ていくと
どうしてもそれぞれのデザインは
離れてしまうことはあります。
そんな時は話し合う中で
時には譲り合ったり、
相手の意見を取り入れたり。
お二人の場合は、
表面の加工は同じでなくても
四角くエッジのあるフォルムは
お揃いにすることでペア感を
感じるデザインになりました。
何より、お互いがそれぞれ
一番気に入った加工が見つかったので
お二人とも決定したデザインに
しっかりと納得していただきました。
ゆっくりと、たくさんの種類の
指輪を試着いただく中で出会った、
自分自身が一番身につけたいと
思えるデザインの指輪。
この先一緒に生活していくうちに、
より自分の指輪に対して愛着が湧いて
宝物のような存在になれば嬉しいです。
つくり手 竹澤