雪がちらつく2月の初め、
4月のご入籍に向けて、ご結婚指輪探しを始めたお二人。
マットで落ち着いた質感のものをお探しでした。
下調べのときに見かけていた運命のデザイン
マットなデザインの中でも、特にお二人が気になっていたのは
槌目模様や彫り模様など、手仕事の温もりを感じるクラフトデザインのもの。
たくさんのサンプルリングの中で、女性には見覚えのあるデザインが。
指輪について下調べをしているときに見かけて、
ithを訪れるきっかけにもなったデザインでした。
それは、お二人が最後に選んだ《ピウマ》
マットに仕上げた指輪に、羽をモチーフにした繊細な彫り模様を入れたデザインで、
模様のおかげで程よくツヤのある質感は、お手元にも馴染みやすい、柔らかな輝きが特徴です。
仕様の詳細も、お二人に合わせて
表面加工が決まったら、次はその土台になる形や素材を決めます。
ラグビーをされていて、がっしりした体型、大きなお手元の男性と
対照的に、色白でほっそりしたお手元の女性。
お好みはもちろん、それぞれの手の大きさにも合わせて、指輪の幅を選びます。
男性はしっかり太めの5mm幅に、女性は軽やかな2mm幅にしました。
同じ模様でも、指輪の幅が違うと雰囲気までガラッと変化しますね。
素材については、もともとお二人ともシルバーカラーのものをお考えでした。
ithで選べるシルバーカラーの素材は2種類。
ご自身の肌色にしっくり馴染むものを選んでいただきました。
いよいよご納品。
指輪を納めたリングボックスを開く瞬間のお二人のワクワクした雰囲気や、
お二人で一緒にお手元に着けたときの嬉しそうな表情に、
私もとても幸せな気持ちになりました。
ご納品から少し経って、お手元には馴染んだころでしょうか。
またいつか、アトリエでお二人にお会いできる日が楽しみです。
つくり手 櫻井