結婚指輪と聞いて一番に思いつくフォルムは、ストレートで角が丸くなった‟甲丸”タイプのリングではないでしょうか?
そんな甲丸リングですが、アレンジの加え方によって様々な表情を見ることができるので、ご紹介させていただきます!
まずは、こちらのMartello uno《マルテロウーノ》
マルテロウーノは二色の地金で制作するデザインで、ベースとなる地金の内側に異なる金属を沿わせるように貼り合わせた、センスの輝く結婚指輪です。
通常、リングの表面に施すことの多い槌目模様を、あえて内側に打っていくのが魅力のひとつです!さりげなく覗く二色の地金と、外した時に現れる細かな凹凸は、まさに洗練された職人のなせる技なのです。
色地違いでお仕立てしたお二人の結婚指輪。二色使いという個性と結婚指輪らしさというシンプルさの絶妙なバランスがお気に入りの素敵なカタチに仕上がりました!
こちらのデザインは、先ほどのマルテロウーノとはまた違った二色使いの甲丸リングです。お二人もまた、二色使いの個性と結婚指輪らしさを大切にデザインを決められました。
女性が特にこだわったのは、リングのフォルムです。サイドに打ったミルグレインの間の丸みを強く持たせることで、ポテッと可愛らしい印象に仕上がります。
数ミリの角度の違いでリングの見せる表情は全く違うものになりますね!
男性のこだわりは、ゴールドの部分の艶消し具合。程よい光沢を残したシャインマットで指に馴染むお気に入りの仕上がりです。
そして最後は、究極なシンプルさを追求したお二人の結婚指輪。
全く同じフォルムでも、男性は3.5㎜幅、女性は2.0㎜幅でお仕立てし、表面加工に変化をつけることでそれぞれのこだわりのカタチに仕上がりました!
‟甲丸リング”ひとつをとってもさまざまなアレンジがあります。シンプルがいいけど、個性も大切にしたい方も多くいらっしゃると思います。
ひとりひとりのこだわりを大切に、お気に入りのデザインを一緒に考えていけたらいいなと思います!
つくり手 増原美紅