数年前、ithのことを見つけてくださった女性。
「いつか結婚するとき、
自分がつくるなら、どんな指輪がいいだろう」
そんな思いを持ってお越しくださったお二人でした。
ithの限られた職人が彫る模様
末永く身に着ける指輪として。
ithでつくる結婚指輪として。
アトリエにお越しいただく前から
お持ちだったイメージと一緒に、
お二人には、たくさんの指輪をご試着いただきました。
そんなお二人のお気持ちを掴んだのは《エルバ》
和彫りという技法で加えられた月桂樹の模様が、
キラリと光るデザイン。
職人の中でも、限られた職人のみが扱える技法で、
模様ひとつずつ彫られていく風合いはまさに “一点もの”
シャンパンゴールドのシックな色味が、
一層の特別感を引き出す結婚指輪になりました。
頑張った自分への贈りもの
「今まで頑張った自分へのご褒美に」と、
特別な指輪のオーダーも、お任せいただきました。
選ばれたデザインは、
イタリア語で“雨”を意味する《ピオージャ》。
表面の模様を繊細な槌目にアレンジし、
手仕事の風合いを感じられるデザインへと変化させました。
ithを好きになってくださったきっかけが、
“プリンセスカット”のダイヤモンドが光る
指輪だったこと。
そして今日という機会に、
今までの想いが込められた1点ものの
特別な指輪としてお届けできたことが、
何よりも嬉しかったです。
天からの祝福の雨を浴びて伸びる植物のように、
お二人の絆も力強くなっていくように感じる
物語ある指輪に仕上がりましたね。
お二人の指輪には、アトリエで過ごした時間に加えて、
たくさんの思い出が刻まれている頃でしょうか。
指輪とともに過ごす時間が、
これからも素敵な時間で溢れていきますように。
つくり手 衣笠