直感的で勢いのある女性と、その女性を見守る落ち着いた優しい男性。
そんなお二人が選んだ指輪は、違うけどどこか似てるデザインでした。
先に決まったのは女性の指輪。
躍動感のあるカーブフォルムと、面をふたつ持つデザインの《ヴィバーチェ》です。
半面は光沢仕上げ、もう半面は金槌を使った表面加工の“槌目 秋”の模様を加えました。
“槌目 秋”は浅い凹凸にほんのりツヤのある、使い込んだような質感が特徴です。
結婚指輪らしく清らかな《ヴィバーチェ》の半面に“槌目 秋”施すことで、少しカジュアルさが加わりバランスのよい仕上がりに。
一方、男性が選んだのはシャープなストレートフォルムの《アレグロ》。
斜めに伸びるラインが凛とした印象の《アレグロ》も、半面ずつテクスチャの異なるデザインです。
半面は光沢仕上げ、残りの半面はよりシンプルに、柔らかな質感のヘアライン加工でお仕立てしました。
お二人に共通していたのは、“シンプルで永く身に着けられるデザイン”であることでした。
20代のいま選ぶ指輪を、40代・50代の自分も好きでいられるように、デザイン要素を盛り込みすぎず、好きなポイントはしっかり取り入れ、お二人らしい結婚指輪が仕上がりましたね。
さっぱりしつつも、仲睦まじいお二人の人生の節目の指輪制作に、ithを選んでもらえてとっても嬉しいです!
お二人の絆を、この指輪がいつまでも繋いでいてくれますように。
つくり手 櫻井
Female:結婚指輪《ヴィバーチェ》/ Pt900(プラチナ)