色々なリングを試着してみると、
男性は、手仕事のクラフト感を感じられるもの、
女性は、結婚指輪らしいものがお好みでしたね。
真逆のお好みだから、全く別々にするのではなく、
どうやってお揃いのリングにしようかなと、
3人でたくさん話会いました。
そして、最後に辿り着いた“特別”は、
形や地金で結婚指輪らしさを、
表面の仕上げにクラフト感を出したリング。
ゆるやかなU字のカーブがかかった、
Forte《フォルテ》の右側を、
細やかな槌目模様で仕立てることになりました。
槌目模様も、少し艶をだして仕立てたことで、
結婚指輪らしさと、クラフト感を、
上手になじませることができましたね。
婚約指輪は、サイドビューが美しいCuore《クオレ》。
《クオレ》は、イタリア語で「心」を表します。
名前の通り、側面にはこっそり隠れてハートマークを。
中石を、4本爪で留めることで、
たくさんの方面から光を取り込むことができ、
よりダイヤモンドの輝きを引き立たせています。
どちらもうまく組み合わさった、特別なリングになりましたね。
お二人とは、リングのデザインについて、
何度もお打ち合わせを重ねたため、
ご納品の30分が、少し寂しく感じました。
じっくりと時間をかけて、
こだわりを大切にされるお二人。
これからの末永いお幸せを祈っています。
つくり手/平島 郁美