「角があるリングの方がいいのかなと思っていて」と、
作りたいリングのイメージを、
ふんわりとお持ちだったお二人。
“角がある”をキーワードに、
沢山のリングを試着しては1つ1つ比べていきました。
その中で、お二人が選ばれたのはAllegro《アレグロ》。
表面が2面になっており、
360度どの角度から見ても同じ形をしたリングです。
お二人は1面を結婚指輪らしい鏡面仕上げ、
もう1面をホーニングでマットに仕上げました。
2つの異なる質感をあわせることで、
全体の形がはっきりとわかり、
ご希望だった“角”をより引き立てることができます。
地金をプラチナで仕立てることで、
スッキリとした爽やかな印象の結婚指輪となりましたね。
内側にはダイヤモンドを揃えて、お二人で留めました。
「永遠の象徴」とも呼ばれているダイヤモンド。
リング表面ではなく、内側にしっかりと佇む留め方も、
お2人を見守っているように感じられます。
「ご納品の後にお二人でご両親の元に向かい、
結婚指輪をお披露目するんです」と、
ご来店する前にメッセージをくださいました。
今か今かと楽しみに待っていただけたお二人のリングは、
ご納品後お二人の左手で、特別な夫婦の証になって輝き、
末永い時を、共に過ごしていくのだろうと思っております。
クリーニングなどで、
またお会いできる日が楽しみです。
つくり手 / 平島 郁美