王道なダイヤモンドではなく、
お相手さまの誕生石であるサファイアを使って
婚約指輪をお仕立てした男性のエピソードです。
お相手さまのことを大切に想った指輪作り、
オーダーメイドならではのこだわりをご紹介いたします。
クリスマスを2ヶ月後に控えた秋の季節、
婚約指輪作りのお手伝いをさせていただきました。
「婚約指輪はサプライズがいいな」という
お相手さまの願いを叶えるべく、
男性お一人で福岡天神アトリエを
訪ねて来てくださいましたね。
主役はピンクサファイア
「王道なダイヤモンドは少し違うかな」
以前女性が仰っていた言葉を、
男性は大切に覚えていました。
婚約指輪をお仕立てすることができます。
ブルーやイエロー、ピンクなど
様々なカラーバリエーションがあり
見た目が美しい宝石であることはもちろんですが、
ダイヤモンドに次ぐ硬度を持つことが特徴です。
耐久性があり日常づかいしていただきやすいところも、
特別な婚約指輪にぴったりの宝石でした。
可愛らしい雰囲気の女性が普段から好きな色、
ピンクのサファイアを主役にした婚約指輪を作りたいと
お気持ちをお話しくださいましたね。
細部に込めたデザインのこだわり
ベースとなる指輪のフォルムは、
月と星をイメージした2つの石が寄り添う、
柔らかなカーブと左右非対称のデザインに、
遊び心と可愛らしさが
感じられるところがお気に入りです。
主役のピンクサファイアがより引き立つように、
地金もピンクゴールドで揃えて可憐な印象になりました。
真ん中のサファイアに寄り添う、
もうひとつの小さな宝石はアメシスト。
お二人が一緒に暮らしている猫ちゃんの2月の誕生石です。
サファイアとアメシストには、
どちらも“誠実”という石言葉があります。
ご婚約の証となる指輪に、男性と大切な家族の
優しさと誠実なお気持ちを込めました。
サファイアのピンクとアメシストの紫、
グラデーションの色合いも考えた美しいデザインです。
指輪の内側には、女性への贈り物として、
男性と猫ちゃんのイニシャルをそっと刻みました。
細部までお相手さまへの想いを込めた
プロポーズから、ご入籍へ
クリスマスのプロポーズの後、
お二人でアトリエに遊びに来てくださいました。
上品で可愛らしい女性に婚約指輪がとてもお似合いで、
お二人の嬉しそうな笑顔に幸せを分けていただきました。
その後、猫ちゃんの誕生日である
2月にご入籍をされたお二人。
指輪とともに、
これからもたくさんの思い出が刻まれていきますように。
お二人と猫ちゃん、
ご家族皆さまの末永い幸せをお祈りしています！
つくり手 北ヶ嵜
