ご予約の時点で「結婚指輪の《ジュメーリ》をベースに、自分たちの好きなテイストを加えてオーダーメイドの指輪を作りたい」とご意向を教えてくださったお二人。
後日、アトリエにご来訪いただき詳しくお話をお伺いすると《ジュメーリ》の形である“ギメルリング”がお二人にぴったりの形だったとお話くださいましたね。
ギメルリングでお二人を表す結婚指輪
ギメルリングは、2本以上の指輪が知恵の輪のようにぴったりと重なり、まるで1本の指輪に見える指輪の通称で、“ギメル”とはラテン語で双子を意味しています。
離れることのない2本の指輪はまさに双子のようで、その歴史は古く、中世ヨーロッパで流行したデザインです。
なぜお二人がギメルリングに想いを寄せているかというと、数字の1と2に思い入れがあるからだそうです。
お二人はお付き合いを始めたお日にちが1月2日だったことから“ひとりがふたりへ”とお考えになられ、ご入籍日は“ふたりがひとつに”という意味を込めて2月1日に決めておられましたね。
そしてお誕生日も、お二人とも12月生まれでした。
そんな1と2に思い入れがあるお二人は、結婚指輪を調べているときにギメルリングの存在を知ったそうです。
「ギメルリングもふたつでひとつ、これだ!と思ったんです」と教えてくださいましたね。
ご試着の際は他のデザインとも悩まれましたが、ギメルリングとお二人がリンクする、たくさんの想いを大切にしたいと当初のご要望通り《ジュメーリ》をお仕立てすることとなりました。
お二人のセンスが光る指輪のアレンジ
そしてもうひとつのご要望でもあった“《ジュメーリ》に好きなテイストをどう加えるか”についてのお話は、お二人のセンスが光る時間となりましたね。
映像系のお仕事をされていらっしゃるお二人は、まるで会議のように意見を出し合いながらお話ししていたのが印象的でした。
会議の末、プラチナの指輪にはヘアライン、イエローゴールドの指輪にはメーゼという異なる表面加工をそれぞれ入れることとなりました。
異なる表面加工でもメリハリがつきすぎないよう、全体の統一感も大切にしたところがお二人のこだわりの一つです。
ふたつの指輪に打刻された、ふたつの刻印
そして刻印にもお二人のセンスがしっかりと反映されています。
イエローゴールドの指輪にはご入籍日とお二人のお名前を刻印いたしました。
ご入籍日とお名前の間にお留めしたのはithダイヤモンドという特別なダイヤモンドです。
ithダイヤモンドは元々ひとつの原石からお二人の指輪に留めるためにふたつのダイヤモンドにカットして生まれる特別なダイヤモンド。「コンセプトがいいね」と気に入ってくださいましたね。
そしてプラチナの指輪に刻印されたメッセージには、“これからも一緒にたくさんアイディアを出し合えるように”というお二人らしい意味が込められています。
お仕立て、検品、そしてお二人へのご納品
ご納品の前、つくり手は完成した指輪がオーダーいただいた通りか最終検品を行います。
お二人の指輪も最終検品を行った際、まさにお二人を象徴するような指輪の仕上がりに、つくり手の私もご納品するのが楽しみだったことを覚えております。
そして、ついにやってきたご納品の日。
お二人からは指輪とのご対面にワクワクとした感情が伝わってきました。
お手元に着けてみると普段ご愛用されているファッションジュエリーとの相性もピッタリで、ご納品したばかりでしたが、すでに馴染んでいるようにも見えました。
お二人も、とっても気に入ってくださいましたね。
ギメルリングのように、これからも仲睦まじくお二人の人生が重なっていきますように。
そして素敵なアイディアを出し合いながら、たくさんの映像を作っていってくださいね。