インスタグラムで
お気に入りのリングを見つけて
ご来店くださったお二人。
初めて会ったのは、
とても涼しく過ごしやすい日だったことを
覚えています。
しっかりとイメージがあった女性に対し、
リングに対して馴染みがなく
イメージが湧かない男性。
ひとつひとつ実際につけていただくと
”フォレスタ”という木のあたたかさを感じるリングに
目が留まりましたね。
女性が気に入られていたデザインと組み合わせ
お揃いのデザインにアレンジすることを
ご提案させていただきました。
男性は普段身につけないということで、
<アレグロ>を全体的に落ち着いた
マットの質感でお仕立て。
気に入られていた<フォレスタ>は
軽く光沢をつけることで、
少しだけ存在感を出しました。
女性のリングも<アレグロ>をベースに
<エルバ>の月桂樹の葉の彫り模様を施しました。
さりげなく輝くミルグレインがクラシカルな印象です。
正面におそろいで入れた”星の飾り彫り”は、
リングにメリハリを持たせつつ、
リング内側のストーリーへと続く目印。
星の模様を少し傾けた先には、
富士山が見える仕掛けになっています。
森の中を抜けて見た
朝焼けの中に輝く朝日を
思い出の地、富士山と共に
ダイヤモンドで表現しました。
当初、内側に留める予定のなかったダイヤモンドも
刻印の位置を工夫することで
見事な”ダイヤモンド富士”にすることができましたね。
リングはたくさんの思い出を詰め込める
アルバムのようだと常々思いますが、
お二人のリングは、
眺めるだけで幸せな時を過ごせる
特別な宝物になりましたね。
「頂上まで登るのは、本当にきつかった」と
笑顔でお話されていた女性。
その笑顔がとても印象的で、
どんな高い山があっても一緒に乗り越え、
そのあと「きつかったね〜」と一緒に笑いあっている
そんな、これからの幸せな風景が浮かんできましたよ。
つくり手 前田