形はお揃いがご希望のお2人。
カーブやひねりなど、動きのあるリングが気になっていましたね。
他のデザインもご試着いただきましたが、初めに手に取ったMobius due《メビウスドゥーエ》の形をベースにそれぞれのお好みを反映させていくことにしました。
女性は槌目デザインにも興味があり、手づくり感のあるリングがイメージでした。
《メビウスドゥーエ》はきゅっとくびれた、立体感のあるエッジの効いたひねりが特徴のリングです。
この特徴的な形を生かすため、手作り感は人の手で施されるマット加工で表現することにしました。
マット加工の種類は、髪の毛の艶のように、一定方向にさらりと流れるような光沢感が残るヘアライン加工です。
また女性は、「トップ以外の腕一周に加工するとマット過ぎるし、トップだけだと少なすぎるし…。」と、マット部分と光沢部分の比率に思い入れがありました。
今回は、片面だけヘアラインを施してお仕立てしています。
ひねりのバランスを崩すことなく、アシンメトリーに加工したデザインがプラチナの凛とした色味も相まって、モダンなリングに仕上がりましたね。
男性ははじめ光沢仕上げをご希望でしたが、女性とお揃いのヘアラインをトップ以外に施すデザインに。
お揃いの形と加工で、加工を施す場所を変える事によってお互いのお好みを大切にしたリングにまとまりましたね。
“メビウス”は終わることなく続くその形から、永遠を意味する象徴。
リングに見守られたお二人の愛が、永遠に続きますように…。
つくり手 伊藤
Male:結婚指輪/《メビウスドゥーエ》/Pt900(プラチナ)
Female:結婚指輪/《メビウスドゥーエ》/Pt900(プラチナ)