ぬくもりある“槌目(つちめ)”の風合い
王道の結婚指輪は、イメージに合わなくて…。
そんなカップルにご紹介したいのが、槌目(つちめ)模様の入ったデザイン。
つるんと仕上げた指輪にはない、温かみのある仕上がりが魅力です。
模様の大きさや、表面の質感によって、槌目模様の印象は大きく変化します。デザインを比較しながら、お好みのデザインを探してみましょう!
職人が金槌(かなづち)で作り出す風合い
槌目は、形に合わせた打面のハンマー(金槌)を選び、ひと目ずつ指輪に打ちつけて作り上げます。
職人が手作業で施す模様のため、どの指輪もオンリーワンの仕上がりです。
目の大きさや、形に合わせてハンマーを使い分け、模様の違いを生み出しています。
槌目模様入りの指輪のデザイン
ハンマーが生み出す、模様の違いに注目しつつ、仕上がりの違いを比べてみましょう。
*芋槌で生み出す模様*
打面が丸みを帯びたハンマーからは、優しい模様が生み出されます。
曲面で施される打痕は、エッジが柔らかな仕上がりです。
| Tsutime Haru《槌目 春》|
使用する金槌 / 芋槌
隣り合う槌目と槌目が、溶け合うように柔らかく指輪の表面を覆います。
光沢を残した槌目模様は、端正な結婚指輪らしさも感じられます。さらにプラチナで仕上げれば、いわゆる“キレイめ”な印象に。
| Tsutime Kunpu《槌目 薫風》|
使用する金槌 / 芋槌
《槌目 春》の表面を、ヘアライン加工と呼ばれるマットなテクスチャーで仕上げています。
輝く印象の《槌目 春》と比べると、素朴な雰囲気ですね。
*唐紙槌(大きなサイズ)で生み出す模様*
芋槌と比べて平たい打面の唐紙槌のうち、より大きな打面のハンマー。
大きく面を捉えて、広範に模様を施すことができます。
| Tsutime Natsu《槌目 夏》|
使用する金槌 / 唐紙槌(大きなサイズ)
指輪のエッジを丸めない、平打ちフォルムが活きるパキっと直線的な槌目模様です。
シャープで甘さのない雰囲気で、男性の目に留まる機会も多いデザインです。
仕上げに、磨りガラスのようなパウダリーマットな質感ほどこしています。
| Ruota《ルオータ》|
使用する金槌 / 唐紙槌(大きなサイズ)
《槌目 夏》をベースに、コンビカラーで仕上げたデザイン。
光沢が加わると、シックでゴージャスな雰囲気が感じられます。
*鏨(タガネ)をハンマーで打って生み出す模様* より細かな模様を施す場合は、ハンマーで直接打つのではなく、鏨で模様を施します。
| Tsutime Aki《槌目 秋》|
使用する工具 / 鏨(タガネ)&金槌
とても細かな模様は、鏨という先の細い工具をハンマーで打って施します。
絞り模様を思わせる、柔らかさを感じさせる質感が特徴です。
| Campana《カンパーナ》|
使用する工具 / 鏨(タガネ)&金槌
《槌目 秋》のテクスチャーを加えた、印台フォルムの指輪です。
ボリュームのあるデザインを、優しい印象に仕上げてくれます。
*唐紙槌(小さなサイズ)で生み出す模様*
平らで小さめな唐紙槌は、硬い質感の槌目模様を生み出します。
《槌目 春》や《槌目 夏》と、仕上がりを比較してみてください。
| 槌目 冬《Tsutime Fuyu》|
使用する工具 / 唐紙槌(小さなサイズ)
《槌目 春》との違いは、槌目のエッジがはっきりしていること。
指に着けて比べてみて、好みの風合いを選びたいですね。
| Tsutime Seifu《槌目 清風》|
使用する工具 / 唐紙槌(小さなサイズ)
《槌目 冬》のリングフォルムを平打ちに変えて、上下のエッジにミル打ちの装飾を。
アンティークムードが加わり、すっかり表情の異なる仕上がりです。
| Colore《コローレ》|
使用する工具 / 唐紙槌(小さなサイズ)
コンビカラー・ミル打ち・マットテクスチャーと、槌目模様以外にも様々な意匠を凝らしたデザイン。
手の込んだ仕立てならではの重厚感が、クラフトデザインながら大人によく似合います。
好みのニュアンスが選べる楽しみ
槌目模様には種類がある上に、デザインのバリエーションも豊富な槌目模様。
試着してみると、肌なじみや着けた雰囲気の違いがしっかり感じられるはずです。