他のブランドをいくつか見てきたお二人は、
V字形状の指輪が好きだったと
お話ししてくださいました。
ithでは、V字以外にも
様々な形の指輪をご試着いただき、
お二人の新しい好みを見つけていただきました。
お二人の手元に合う形
今までV字がいいなとおっしゃっていた理由は、
手元でカーブの個性をしっかりと感じるためでした。
でもV字ほどカーブが強くなくてもいいかもしれない…。
手元に合う形を探す中で
一番フィットした指輪は、
Mobius uno《メビウス ウーノ》でした。
センターで一度ツイストした指輪は、
リボンのようにきゅっとくびれた可愛らしさと、
男性にも似合うスタイリッシュさがお気に入りでした。
一生ものだからこそ、
飽きが来ずに身に着けられるシンプルさも
メビウス ウーノの良さでもありましたね。
お互いの個性が光るアレンジ
マットな質感や彫り模様が施されたデザインなど、
形以外でも個性を感じる指輪を幅広く見ていただきました。
その中でお二人は、
手に馴染むマットがお好みだと気づきましたね。
男性のリングには、
全体に均一に“ヘアライン”というマット加工を施し
より落ち着いた印象にアレンジしました。
特に男性は、メビウス ウーノならではの
ひねりによって生まれる陰影がお好きだったそうです。
落ち着いた印象の中にメリハリもしっかりと感じる
指輪に仕上がりましたね。
一方女性は、男性と同じ“ヘアライン”がお好みでしたが
ワンポイントできらっと輝く箇所を作りたいと
こだわりを持ってくださいました。
真ん中のツイスト部分だけ鏡面を残したアレンジ。
どこまでマットにして、どれだけ輝きを残すのか、
イラストを描きながら丁寧にヒアリングさせていただいたことを
今でもとてもよく覚えています。
本来であれば、お打ち合わせからご納品までを
担当させていただくのですが、
体調不良により別のつくり手から
代理でご納品させていただきました。
お会いできず残念ではございましたが、
お手元に着けたお写真を拝見することができました。
それぞれのツイストの個性が手元で輝く
本当に素敵な指輪に仕上がりとても嬉しかったです。
次にアトリエでお会いできるのは、
指輪のメンテナンスでお越しいただく時でしょうか。
一層手元にフィットした指輪と対面できる日を、
とても楽しみにしております。
つくり手 中澤