一人一人が幸せに包まれる指輪づくりを。 〜「物語ある指輪大賞」の発表に寄せて 〜
それぞれの人生を歩んできた二人が出会い、夫婦になり、家族として一緒に歩んでいく。奇跡のような確率で結ばれる二人のための結婚指輪/婚約指輪には、ひとつひとつにオンリーワンの物語があります。
ithという枠を超えて、より多くの人たちにそんな結婚/婚約指輪の素晴らしさを知っていただくきっかけとして、日々お客様の指輪の物語に携わる私たちが選ぶ指輪大賞として、お客様の素敵な指輪のエピソードをお届けします。
オンリーワンの指輪を通じて、多くの人が幸せに包まれますように。
特設サイト:One Story.One Ring. / 物語ある指輪大賞 Presented by ith
物語ある指輪大賞について
今回の物語ある指輪大賞では、下記の4部門で構成されます。
・エピソード賞
・デザイン賞
・刻印賞
・プロポーズ賞
表彰基準
大賞はithに携わる国内外の社員、総勢約110名による投票にて選ばれています。
この10年間の中で制作された指輪の中から、各部門に選出された指輪に対し、社員からの目線で「より心に残った」「制作・デザインの参考になった」指輪へと投票します。
ithでは「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」を軸として、皆さまの指輪作りに向き合っております。今回の表彰では優秀な1位を決めるものではありません。
選出基準
選出基準として、お写真の掲載を許可いただいたお客様の指輪を選出しています。
▶︎エピソード賞◀︎
すべてのお客様の指輪に、それぞれのお客様ならではのエピソードがあります。その中でも特に心に残った印象的なエピソードが込められた指輪を選出。
結婚25周年のお二人へお仕立てした銀婚式のアニバーサリーリング
結婚25周年の記念の指輪制作にithにお越しくださったお二人。
元々、すでにお持ちだった結婚指輪のダイヤモンドの石目が0.05ctであったことから、今回制作する指輪の石目を0.20ctで制作し、合計0.25ct(25周年)にすることをご希望でした。
※石目は指輪に施されたダイヤモンドの総重量のことです。
お持ちの指輪は、逆S字のカーブ。理想の形と石目の両方を叶えるものがなかなか見つからず途方に暮れている時に、ithにお越し下さいました。ご要望を叶えるため、お客様の結婚指輪をお預かりしてithのコレクション《ロンド》の形が重なるように制作。ダイヤモンドの数も20個に変更し、0.20ctに。ithの職人の技術・生産管理スタッフのサポートがあってこそ叶えられたデザインです。
また、偶然にも25周年を迎える年は、娘様が20歳になる節目の年でもあることからダイヤを20個にしたことや、0.20ctであることがご家族にも繋がりを感じる指輪になりました。
〈指輪について〉
地金:Pt950
地金:Pt950
〈大賞に選ばれた指輪のBlogのご紹介〉
〈ご納品当時にお客様からいただいたメッセージ〉
結婚25周年を迎える結婚記念日に、お互いに感謝の言葉を添えて指輪を交換します。
〈担当つくり手より〉
この指輪はithだからこそ制作できた指輪だと思っています。それぞれの指輪には、そのお客さまだけの特別な思いが込められているということを改めて感じ、つくり手という仕事の重みを感じた接客でもありました。
▶︎デザイン賞◀︎
お客様のお望みを叶えるなかには、時として私たちの想像を超えるアイディアやデザインの指輪が生み出されることも。特に印象に残ったアレンジやデザインの指輪。
3月8日のミモザの日にご入籍したお二人の希望はミモザの結婚指輪でした
お二人のご入籍日はミモザの日と言われる3月8日。イタリアでは、男性から女性へ感謝の気持ちを込めてミモザを贈る習慣があり、そこからミモザの日と呼ばれてています。お二人は、結婚式もミモザの花をテーマに考えていらっしゃいました。
そんなお二人へは、フルオーダーにて指輪を制作。葉脈の彫り方を男性の指輪は和彫り、女性の指輪は洋彫りという違う方法で彫り入れました。茎の部分もそれぞれこだわりを込めて、彫り模様を入れた男性とヘアライン加工にした女性。
そして、1箇所だけミモザのお花部分をイエローダイヤモンドにしたことで1点物だからこそ叶った、細部までこだわりの詰まったお二人だけの結婚の形になりました。
〈指輪について〉
男性 結婚指輪:フルオーダー
地金:K18YG
女性 結婚指輪:フルオーダー
地金:K18YG
〈大賞に選ばれた指輪のBlogのご紹介〉
大好きなミモザをモチーフにお仕立てした世界で一つのご結婚指輪
〈ご納品当時にお客様からいただいたメッセージ〉
ぼくらの想いを的確に汲み取って職人さんに繋げてくださったつくり手さんには、感謝してもしきれないくらいです。本当に、本当にありがとうございました。
〈担当つくり手より〉
細部までお二人のこだわりを込めた特別な指輪です。今回の指輪大賞を通じて、ithで生まれた多くの物語に触れ、お二人の一生涯に寄り添う指輪に携わる責任の重さと、ithだからこそ生まれる一期一会の関わりの奥深さ、奥ゆかしさを改めて感じました。
▶︎刻印賞◀︎
指輪の内外に刻む刻印は、二人だけの思い出や発想を込められるオーダーメイドの醍醐味。ストーリー溢れる印象深い刻印の事例を選出。
航海士のお二人が、海の上で迷わないように刻印した灯台の光とメッセージ
航海士をしているお二人の指輪です。
婚約指輪へは、男性がいつも海の上から贈る手紙の書き出しを使い『海の上からあなたへ』と刻印したことから、結婚指輪でも刻印にこだわることにしました。
暗い海の中でも灯台の光が船の道標となることから航海の仕事で欠かせない“灯台”をイラストレーザー刻印として入れることに。”二人の未来を照らす光となりますように”というメッセージを込め灯台の刻印の対角線上に誕生石を入れたのも航海士のお二人ならではのアイディアです。
〈指輪について〉
地金:Pt950
地金:Pt950
〈大賞に選ばれた指輪のBlogのご紹介〉
〈ご納品当時にお客様からいただいたメッセージ〉
この度は婚約指輪から結婚指輪まで、 素敵な指輪作りに携わって頂きありがとうございました。 指輪の製作にあたり、様々な職人さん達がいて素敵な指輪が完成出来ました。 スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
〈担当つくり手より〉
お二人の航海士という背景から生まれた婚約指輪の刻印、そして二人の未来を照らす灯台をモチーフにした刻印の結婚指輪のデザインは、私にとっても印象深いものでした。生涯つける結婚指輪にはお二人のストーリーが詰まっているからこそ、唯一無二の特別なものに仕上がると感じています。
▶︎プロポーズ賞◀︎
大切な人へ、かけがえのない想いを伝えるプロポーズ。カタチあるものだからこそ、カタチないものを宿すことをできるのではという指輪への信念を込めて。
30年前に果たせなかったプロポーズの想いを形にした婚約指輪
台湾忠孝アトリエにて指輪をお仕立てくださったご夫婦は、結婚30周年を迎える年でした。旦那さまから奥さまへ、特別な贈り物として、婚約指輪をプレゼントするためにアトリエにお越しくださいました。
アトリエにいらした日、奥さまは意図を全く知らず、旦那さまに連れられてアトリエにご来訪。そのサプライズを知った瞬間、目に涙を浮かべました。実は、結婚当初に「婚約指輪も花もなかったことを少し残念に思っている」と奥さまが無意識に口にしたことを、旦那さまはずっと覚えていたのです。
その心の奥に秘めた願いが、この瞬間に実現したのでした。さらに、指輪に特別な意味を込めるため、中央のダイヤモンドのサイドに二人の誕生石を留めることに。この二つの誕生石はお二人が共に歩んできた年月と、これからも手を取り合って歩む未来を象徴しているデザインです。
指輪を受け取ったその日、旦那さまはバラの花束を準備し、30年前に実現できなかった奥さまのプロポーズの夢を叶えました。この指輪は、二人が歩んできた30年の思い出を彩るだけでなく、未来への約束も意味する大切な指輪となりました。
〈指輪について〉
地金:Pt950
〈大賞に選ばれた指輪のBlogのご紹介〉
※台湾のお客様の事例の為、海外サイトのBlogへ繋がります。
〈ご納品当時にお客様からいただいたメッセージ〉
我們也是!很喜歡品牌的理念所以選了ith,謝謝你們讓姐姐姐夫的30週年更有意義 謝謝你們的照片~
〈担当つくり手より〉
ご夫婦の30年という節目に、特別な指輪選びのお手伝いをさせていただけたことを大変光栄に思います。ご主人様が奥様の何気ない言葉を大切にされ、30年越しの想いを形にされたこと、その過程に携われたことは、私たちにとっても感慨深い経験となりました。
物語ある指輪大賞を振り返って 代表 高橋より
ithで制作している指輪には、今までの思い出や未来への希望、どうしてこのデザインに辿り着いたのかなどの理由が宿っています。
単にデザインを決めるだけのお客さまとの打ち合わせ、オーダー通りに制作の作業をして完成、というものづくりではなく、背景や思いに寄り添ったものづくりをしていることに誇りを持っています。
実際にお客さまと話をするつくり手、職人、制作の管理と検品をする担当まで全員がその”思い”を共有している1つ1つのストーリーを、指輪大賞を通じてたくさんの方に知ってもらえるように願っています。
大賞に選ばれた指輪は、各担当のつくり手がブログも執筆しています。そちらもぜひじっくり読んでいただけたら嬉しいです。
ith 高橋