お二人と、初めてアトリエで会ったのは、2017年の11月でした。
これまでに二度、メンテナンスのためお二人の指輪をお預かりしました。
一度目はご結婚式の前。二度目は、ご出産の前でした。
ご家族や大切なご友人が集う結婚式では、
新たな門出の準備として、指輪をご納品の時になるべく近づけるメンテナンスをしました。
また、ご出産直前の、指輪を身につけることができない時期には、
お手入れにちょうどよいタイミングということで、アトリエを訪ねてくださいました。
‘毎日身につけているリングを外すと、手元が少し寂しい’
と女性がおっしゃっていたのが記憶に残っています。
エンゲージリングのデザインは、
Onda《オーンダ》というデザインでした。
ダイヤモンドは、
油分を取り除くため、超音波洗浄機と専用の洗浄液を使い、輝きを維持します。
マリッジリングはLegato《レガート》というリングをベースに
お二人ともオリジナルのアレンジを加え、お仕立てをしました。
女性リングは、ダイヤモンドが5石入ったエレガントなお仕立てです。
使い込んだ風合いで、表面に使用キズがついていましたが、磨いて元どおりになりました。
男性リングは、ヘアラインというつや消しの加工を
使い込むと、表面の質感が光沢に変化していくため、
メンテナンスで表面の仕上げ直しを行いました。
これからも、お手入れをしながら大事に身につけてくださいね。
次回は、ご家族3人とアトリエで再会できることを楽しみにしています。
つくり手 高橋亜結