色々なリングを着けてもらう中で、女性の目にとまったのはErba《エルバ》。
“この彫り模様、母親のリングにも入ってた気がする”と、女性が教えて下さいました。
男性もこのデザインが気に入り、女性のお母さまと似た彫り模様をお二人の特別なリングに込めることにしました。
このデザインを元に、さらにお二人でアレンジを加えていきます。
《エルバ》は、力強い和彫りの模様が印象的。和彫りとは、地金を硬い刃物のような鏨(たがね)という道具で彫ることにより、輝きが生み出されることが特徴の技法です。
そのため、元々マットなリングがお好きなお二人は、光沢のある表面に細い線を重ねるヘアライン加工を施すことで、輝きを落ち着かせました。
男性のリングは、幅を4.0mmに太くすることで、1枚1枚の葉の模様がはっきりと分かりやすくなりました。
繊細なミルグレインと、力強い彫り模様のコントラストがお洒落なリングに仕上がりましたね!
女性はリングにもさまざまな表情を出すために、ルビー・サファイア・ダイヤモンドの3種類の宝石を分けて留めることで、
他にはない、遊び心のあるリングに仕上がりました。
ルビーやサファイヤは、ダイヤモンドと比べて色が濃いため、透明なダイヤモンドはひとまわり大きなサイズを選び、バランスを考えてお留めしています。
内側の刻印は男性が考えられたようです。
“si vales valeo”
ラテン語で、“あなたの幸せこそ私の幸せ”という意味だそうです。
男性が女性を思う気持ちがとても伝わる、愛で溢れる言葉ですね!
試着の際に“母のリングの模様とは少し違いました”と、はにかんだ笑顔でお
実際の模様は少し異なるものの、“母のリングと似た模様を入れたい”と思われたお二人は、ご家族とのつながりを大切にされる素敵なご夫婦だなと感じました。
またいつでも遊びにいらしてくださいね!
末永くお幸せにお過ごしください。
つくり手 中川 愛菜
Male:マリッジリング/K18(イエローゴールド)
Female:マリッジリング/K18(イエローゴールド)