アメリカご出身の男性と日本ご出身の女性は、慣れ親しんだ文化やそれぞれのお好みもバラバラ。
“お二人ともにピンとくる指輪がなかなか見つからない”と、ふらりとアトリエにお立ち寄りくださったお二人のお話です。
男性は長身で体格の良い方でした。
手もとても大きく、似合うバランスの指輪を探し、リング幅は大胆に6mmに。ミニマルなデザインだからこそ映えるボリューム感がお似合いです。
指輪の名前はAndante《アンダンテ》。
“お二人のテンポで人生を歩んでほしい”というithからの願いが込められたデザインです。
元々は幅細の指輪としてご紹介していますが、アレンジ次第でガラリと印象が変わりますね。
女性の指輪はRosa《ローザ》。
バラのつぼみが花開く瞬間を捉えたような繊細なフォルムです。ツイストに合わせてダイヤモンドを並べました。
角度によってダイヤモンドの見え方も変わるのは、複雑なフォルムだからこそ。
ふとした瞬間に目に留まる左手の薬指に、気分が高まりますね。
お色味や表面の雰囲気を合わせてお揃い感を出すことで、フォルムの違いがそれぞれの個性を引き立て合うデザインが見つかりました。
ご結婚式を迎えられ、そのあとは日本を離れて新生活を送られるそうです。
国境を越えてお二人のお手元に寄り添う指輪が、ご結婚生活のお守りになってくれますように。
つくり手 斉藤
Male:結婚指輪《アンダンテ》/K18YG(イエローゴールド)