お二人は、いかにも“結婚指輪です!”というデザインはあまり好みではないけど、シンプルなデザインがお好き。
お二人の思う‟シンプル”とは、“指に馴染む指輪”ということでした。
まずは、地金選びです。結婚指輪と聞いて思い浮かぶ金属は、プラチナのイメージかもしれません。
昔から愛され続けるプラチナですが、近年ではゴールドの色味を好まれる方も増えてきています。
お二人が選ばれた色味は、ホワイトゴールド。ホワイトゴールドは、金に銀とパラジウムを配合した合金のことです。
純金を75%使用しているので、プラチナの青みの白色と比べ、黄みがかった渋みのある色味のリングを仕立てることができます。
まさにお二人の求められていた、指に馴染む自然な風合いを感じさせてくれる色味です!
そして、お二人のお気に入りは、繊細な凹凸をリングに施すTsutime Aki《槌目秋》のテクスチャ。
無数に重ねた小さな槌目模様が、手の動きに合わせて、さりげなくきらめき魅了します。
女性は細めのリング幅2.0㎜をご希望。“細くても存在感が出るように”と、槌目の凹凸を光沢仕上げでお仕立てしました。
男性は2つの表情を持つデザインをご希望。“普段使いと仕事使いで、トップにくるデザインに変化を持たせたい!”というご要望でした。
男性がベースに選ばれたのはAllegro《アレグロ》。リングに長いラインを刻むことにより、立体感が生み出されたデザインです。
面が切り替わる境目部分のエッジに沿って、光沢面と槌目を施した、異なる2つの質感を楽しめる仕上がりです。
シチュエーションに合わせて使い分けられるデザインも、素敵なこだわりですね。
内側には、ご入籍月の9月にちなんだ宝石である、サファイアをお留めしました。
サファイアは、“一途な想い” を象徴する石とも言われており、“夫婦の証”となる結婚指輪にぴったりな宝石です。
お二人の元には、この春に新しい命が誕生しました。
これから、家族3人で素敵な毎日をお過ごしくださいね。
末永くお幸せに!
つくり手 増原 美紅