2025.03.14 インタビュー

[interview⑥]入社してからこれまでを振り返って感じる自身の成長 -後編-

前編では、つくり手からマーケティング開発部へキャリアチェンジした永田さんが、同期や後輩のつくり手たちが働く中で感じたギャップや、お客様とのエピソードなどをインタビューしました。後編では、皆さんの心境の変化や成長、つくり手としての心構えなどについて深掘りしていきます。お客様の夢を叶えるつくり手のリアルな声は、今、ithのつくり手という仕事に興味を持っている方たちの背中を押すきっかけにもなるはずです。

つくり手としてのマインドを持ちながら成長する日々

 

永田さん(以下、永田) 皆さんは、つくり手になる前と後で、性格や考え方に変化を感じていますか?

 

畑中さん(以下、畑中) 私は変わりました。もともと彫金の学校に通っていたこともあり、自分のこだわりや我が強くないといけない環境にいたので、自分の意見を大事にしていたと思います。今は、お客様の好きをカタチにする立場なので、自分の意見を言う前に相手の意見を聞き、物事を考えるようになりました。接客の中でも、意見を聞いた上で、お客様の思いが形になるように頑張らないといけないと思っています。

 

佐藤さん(以下、佐藤) 僕も畑中さんと近いです。営業時代は目に見える数字を追っていましたが、今はつくり手としてお客様が何を求めているのかを考えるようになりました。またつくり手として、お客様すべきことを逆算して考えるようになりました。それは大きな変化だと思います。

 

雨宮さん(以下、雨宮) 私はプライベートの時間でも変化を感じることがありますね。たとえば、友達が買い物で悩んでいると、ついアドバイスしてしまいます。友達には「そんなに一緒に考えてくれるの?」って驚かれます(笑)。これはつくり手ならではだと思います。

 

永田 では、つくり手として大切にしているマインドはありますか?

 

畑中 お客様のためにという気持ちは大前提で、指輪制作に責任感を持つことです。お客様お二人の大切な指輪を作ることに対してプレッシャーはありますが、逆に私はそのプレッシャーはあるべきだと考えています。

 

雨宮 私もそう思います。お客様にとって指輪選びが大切な瞬間であることを心に刻み、指輪選び自体が楽しい思い出になるように心がけています。私やブランドの価値観を押し付けるのではなく、お客様にとって最適なものを見つけ、それを形にすることが重要だと思います。

 

佐藤 僕も責任感は大前提としつつ、変化を楽しむことも意識していますね。会社の変化はもちろん、異なる個性を持つお客様一人一人との出会いを、僕自身が楽しみながら接客しているので、その楽しさがお客様にも伝わると思っています。

 

永田 お客様が指輪を探すプロセスはそれぞれ違うので、難しい部分もありますが、ithならではの楽しさがありますよね。僕はプロとしてのアドバイスをお客様にきちんと伝えることが大切だと思っています。というのも、入社してすぐ、代表の高橋さんに「お客様をちゃんと導いている?」と指摘されたことがありました。その一言で、お客様の話を聞くだけでなく、プロとしてアドバイスをするには、自分の考えをきちんと伝えることが不可欠なんだと気づきました。

 

新たな課題にも前向きに挑戦していく

 

永田 皆さんは経験を積む中で、自身の成長をどのように感じていますか?

 

雨宮 私は主任になり、教えてもらう立場から教える立場になり、自身の経験やithの魅力を後輩へ伝えられるようになったことが、一番成長を感じるポイントです。感覚的に行ってきたことを、言語化して伝えるのはすごく難しいですね。

 

佐藤 お客様との接客では常に改善点がありますが、僕はそれを次にどう活かすかを考えながら仕事をしています。この積み重ねが成長につながると思うし、そのポジティブさが成長の証だと感じています。

 

永田 以前よりも佐藤さんは落ち着いていて、変化に対する適応力が上がっていますよね。

 

佐藤 永田さんも今のポジションへ異動して貫禄が生まれたと思う。自分のやりたいことを叶えるため、自ら異動を実現させる行動力と情熱はすごいと思います。

 

永田 きっと同期同士だから分かる変化だよね。畑中さんと雨宮さんも同期同士ですが、お互いをどう見ていますか?

 

畑中 雨宮さんはいい意味で変わっていないことに安心します。優しくて、お客様を第一に考えるところは変わらないし、難しいことにも前向きで、挑戦する姿勢はさらに進化していると思います。

 

雨宮 畑中さんは私にないものを持っているので、入社してからずっと尊敬しています。お客様から喜びの声もたくさん寄せられていて、同期として一緒に働けるのが嬉しいです。

自身の働き方を通して可能性を伝えていく

 

永田 これからithで挑戦してみたいことはありますか?

 

佐藤 ithのものづくりの良さをもっとお客様に伝えるために、今年は工房で積極的に指輪の制作実習に取り組もうと思っています。

 

畑中 私は、フルオーダーや色石についてもっと詳しくなりたいです。そのために難しい指輪づくりにも挑戦したいです。つくり手としての経験を重ねて、いつか商品開発やデザイン検証にも携わりたいと思っています。

 

雨宮 最近、採用面接に携わっているのですが、それがすごく楽しいです。お客様だけではなく、就活生やithを知らない人に、ithの原点を大事にしつつ、魅力を伝えていきたいと思っています。

 

永田 僕はカメラマンの経験を活かして会社に貢献したいと思い、制作業務を担うマーケティング開発部に異動しました。社内でキャリアチェンジした経験から、ithにはたくさん働き方の可能性があると感じています。だから、僕だけではなく、今回のようなインタビューを通して、スタッフの皆さんにも自身のキャリアや経験が、将来の働き方の可能性を広げることを伝えたいと思っています。

 

安心して働ける環境で新たな人材に期待

 

畑中 佐藤さんと永田さんの入社時と今では違いがありますか?

 

永田 今はつくり手の中で、教育やSNSに特化したチームが発足されたり、オンラインストアや海外アトリエなどの部署も増えましたね。ith全体が大きく変わったように思います。

 

佐藤 確かにそれはありますね。今は、つくり手の指針となるガイドブック(ithの接客スタイルや指輪の知識が記されたもの)が整備され、スタッフ同士が共通の言語で確認し合えるようになりました。その結果、業務の効率化も進み、つくり手はより集中してお客様に専念できる環境になったと思います。

 

永田 そのガイドブック自体も常に更新されているので、組織として変化に柔軟に対応する体制が整っているということですね。では、最後にithに入社を検討している方や、興味を持ってくださっている方のために伺います。皆さんは、どんな人がithに向いていると思いますか? 僕はブライダル業界や接客、営業が未経験でも、人の話を聞くことが好きな人は向いていると思います。あとは環境の変化を楽しめる人ですね。

 

雨宮 ithは普通の接客とは違い、ご縁があったお客様とはずっと関係が続くので、そのご縁を大切にしたい人にはすごく合っていると思います。

 

佐藤 僕もブライダル業界は未経験でしたが、入社後、研修で基礎から学べることにワクワクしました。現場での裁量は大きく、自分のやりたいことを実現できる環境が整っています。ithに魅力を感じたなら、ぜひそれを形にしてほしいと思います。

 

写真左:雨宮さん[横浜元町アトリエ]

写真中央左:畑中さん[柏アトリエ]

写真中央右:佐藤さん[銀座アトリエ

写真右:永田さん[マーケティング開発部 コンテンツ&コミュニケーショングループ]

 

 

【プロフィール】

雨宮さん[横浜元町アトリエ]

2021年新卒入社。ウエディングプランナーを目指し、2年制ブライダル専門学校に入学。しかし、コロナ禍で企業の採用が減少したため、ブライダル全般へと視野を広げる。その中で、形として一生残る指輪に興味を持ち、ithのつくり手としての在り方や大切にしている想いに共感し入社。現在はアトリエの主任として、接客業務のほか、新卒採用などに携わる。

 

畑中さん[柏アトリエ

2021年新卒入社。4年制宝飾専門学校で、彫金など伝統工芸の技法やジュエリーデザインなどを学ぶ。学生時代から「誰かに贈るものを作りたい」という気持ちが強く、また接客業のアルバイト経験があったことから、ithのつくり手に興味を抱く。ithの理念に感銘を受けるとともに、学校で得た知識と技術を活かせると考え、入社。2024年、アトリエ主任に就任。

 

佐藤さん[銀座アトリエ

2018年中途入社。営業職に就いていたが、さらなるやりがいを求めて転職を決意。ithの求人を見て、男性では珍しい職種であることに加え、お客様とともにデザインを考え、一生物の指輪を作ることに魅力を感じ、ブライダル業界未経験で入社。2023年に一度、ブライダルエージェントの会社へ転職するも、お客様の思いを指輪として形に残すつくり手の魅力を再認識し、2024年に復職。現在はつくり手として実績を重ねる。

 

永田さん[マーケティング開発部 コンテンツ&コミュニケーショングループ

2018年中途入社。前職では、ブライダル写真、映像の会社に勤務し、よりエンドユーザーとの接点を体感できる仕事を求め、転職を決意。栄アトリエのオープンメンバー募集の求人を見つけ、自社工房を持ち、制作から販売まで自社管理するithに魅力を感じ、地元・名古屋のアトリエ勤務からつくり手のキャリアをスタート。5年経験を積んだ後、マーケティング開発部に異動し、コンテンツ制作を通じてithの魅力を広めている。

 

この投稿をシェアする

[interview⑥]入社してからこれまでを振り返って感じる自身の成長 -後編-