銀座アトリエに足を運んでくださった、仲睦まじいお二人。
ithのホームページを見て「可愛い！」と思う指輪を見つけてくださったことを
嬉しそうにお話しくださいました。
じっくりと指輪について考えることで、
お二人ならではのこだわりの指輪に辿り着きましたので、ご紹介いたします。
お二人のお悩み
指輪をご試着いただく前に、結婚指輪のイメージやお好みなどをうかがうと、
女性は “キラッと輝く指輪”、男性は “シンプルな指輪” というイメージをお持ちでした。
また「普段から好みや考え方が正反対だから、どこかでお揃いにできたらいいな」と
お互いにお揃いにしたいお気持ちがあることも話してくださいましたね。
様々なサンプルをお試しいただくと、やはりお二人のお好みが違っていることがわかりました。
「お揃いにならなさそうだね」と、少し寂しそうなお言葉がこぼれましたが、
私には、お二人がお互いに “好きなもの、似合うものを着けてほしい” と考えていらっしゃるからこそ
ご自身の好きな指輪を選ぶことを躊躇っているようにも感じ、
「好きなものを着けてほしい！とお互いに想い合って、悩まれているのではないですか？
これから何十年と身に着けていく大切な指輪だからこそ、それぞれが本当に好きなものを選ぶ方が
私はお二人らしいのではないかと思います。」とお伝えしました。
「確かに、その方が自分たちらしいよね！
それにお互いに譲り合って選んだら後悔すると思うから、ちゃんと自分が好きなものを選ぼう！」と
お二人の表情が晴れやかになったのを覚えています。
男性のお気に入りは《ロンド》
音楽用語の “旋律を繰り返し演奏する” という意味を込めた指輪です。
ストレートで丸みのある、シンプルな形がお好みでしたね。
また、マットで落ち着いた質感がお手元に馴染むのも大事な部分でした。
女性のお気に入りは《カンタービレ》
音楽用語の “歌うように演奏する” という意味を、繊細なデザインに込めています。
指がスッキリと綺麗に見える絶妙なひねりの形と、
さりげなく輝くダイヤの見え方を大切に選びました。
ふたつの音楽用語の意味を掛け合わせて
〈歌い出したくなるような喜びがずっと続きますように〉と、
違うデザインを選んだからこそ生まれる願いを込めて、お二人らしいペアになりました！
思い出を形に込めて
それぞれのお好みを大切に、デザイン違いの指輪を選んだお二人は、
「自分たちらしい何かを刻印に込めたいです！」と、
指輪の内側にもこだわりを込めることにしました。
“二人で一つになるような刻印を入れたい！” というご要望もあり、
「どんなイメージがいいかな？」と、ワクワクご相談をしましたね。
お二人の共通の趣味やデートの思い出など、たくさんのエピソードをうかがい、
水族館でのデートの思い出を込めることに。
大好きなペンギンとマンボウが仲良く向かい合う刻印にしました。
「上手く描けるかな？」と少しだけ不安そうなお二人でしたが、
私も一緒にサポートさせていただき、お二人らしさ溢れるこだわりの刻印に仕上がりました！
思わず笑顔になる指輪
お二人らしいこだわりを込めた、唯一無二の指輪。
ご納品の日の嬉しそうな笑顔は忘れられません！
それぞれのお手元に馴染んでいる指輪と、お二人が指輪を眺めるキラキラとした表情を見て、
私も嬉しい気持ちでいっぱいになりました！
10月8日の永遠(とわ)の日にご入籍予定とのことでしたが、
無事にご入籍され、ご夫婦となられましたでしょうか？
一生ものの指輪づくりをお手伝いさせていただけたこと、つくり手として心より光栄に思います。
アトリエで指輪について、そしてお二人自身のことについてお話しをしたお時間は、
私にとってとても大切な思い出です！
こちらの画像は、ご納品後にお二人がプレゼントしてくださったものなんです！
アトリエでのお時間を楽しんでいてくださったのだなあと、
お二人のお気持ちが伝わってくるようで、私もとてもほっこりしました！
これからお二人で歩んでいく道が、喜びと笑顔あふれる道でありますように。
またお会いできる日を心待ちにしておりますね！
末永くお幸せに！
つくり手 前堂
