「実は、この模様を取り入れたくって」と、
麻の葉の模様を見せてくださったお二人。
“魔除け”の意味があると言われている麻の葉。
「二人がいつまでも幸せでいられますように」
彫り模様にそんな願いを込めた、
オリジナルのリングが完成しました。
心から自信を持って、
このリングをお二人にご納品するために、
工房の職人たちも、時間をかけて制作しました。
麻の葉の幾何学模様を、平面ではなく、
リングという円形のものに描いていきます。
少しづつ少しづつ、
レーザーを使って模様を加える作業。
たった0.1ミリ未満のズレが、
大きなズレになってしまうほどの細かな彫りを加えます。
これが、とっても難しい作業でした。
その都度、私も一緒に検品をしながら、
職人もつくり手も、一番はお二人が、
心から納得する出来の彫り模様に仕上がるまで、
何度も何度も、やり直しました。
山梨県の職人さんにも協力していただき、
やっと完成したリングを見たときは、
早くお二人に見ていただきたくて、
心が躍るほど嬉しかったです。
リングの全体幅は5.0㎜にして、
麻の葉模様の他に、表面の質感にはメーゼという
ithオリジナルのつや消しも取り入れました。
地金をピンクゴールドにしたことで、
全体がより優しく柔らかく、
どこか奥ゆかしさも感じるリングになりましたね。
工房の職人も、そして私も。
お二人のリング制作を通して、
より一層“ひとつひとつを大切に”する、
“ものづくり”と、真摯に向き合うことが出来ました。
お二人の大切なものを、
お二人と、職人と、つくり手で、形作っていく。
その形が、個性的であっても
シンプルだったとしても。
その瞬間が、たまらなく幸せだと、
心からそう思います。
お二人の末永いお幸せを、
銀座アトリエから祈っています。
つくり手 / 平島
Male:結婚指輪《オーダーメイド》/K18PG(ピンクゴールド)