初めはithの《ピウマ》が気になって、ご来店してくれたお二人。
ithが大事にしている「手仕事」の、
優しさ溢れるデザインが、お好みでしたね。
ご試着が進む中ででてきたお好みも、
全て「手仕事」を大事にしたリングばかり。
その中で、このリングを選んだ決めては、
「経年変化の風合い」でした。
お二人が選んだ《ネーヴェ》は、
ithオリジナルのつや消しです。
職人が1線1線、
自らの手で描き入れていくこの模様を、
「味があるね。」と気に入ってくださいました。
《ネーヴェ》の線を、ランダムに描いた理由は、
初めから、使い込んだような風合いを感じていただくため。
手元に届いた瞬間から、どこか懐かしく、
昔から共に過ごしてきたかのような、
身につけてすぐに愛着を感じられる、
そんなリングに仕上げてくれます。
そのため使い込んでいくと、
さらにそこに小傷が残り、
初めの頃よりももっと深く、
お二人だけのリングに育っていく。
これから先のとある日、リングを眺めて改めて、
「こんなに長い月日を、共にしてきたんだな」と、
ふと、過ぎた年月を思い返し、
心を温かな気持ちで満たしてくれると思います。
《夫婦》として過ごした月日も、
《ネーヴェ》の経年変化も。
今を思い返して、
愛しいなとお二人が笑ってくれますように。
ご納品の時はそんな気持ちで、
お二人とリングを見送りました。
リングに取り入れた星の模様のように、
ithのリングが、お二人を照らし続けてくれますように。
つくり手 / 平島
Male:結婚指輪《ネーヴェ》/K18YG(イエローゴールド)