2025.02.06

お互いの好みもお揃い感も
お二人らしく両立させた結婚指輪と
二人が同じ気持ちで選んだ婚約指輪

POINT

  • 違うデザインなのにお二人らしい結婚指輪
  • お二人で一緒に選ぶ婚約指輪
  • 時間をかけた分だけ、濃厚な思い出に変わる指輪選び

初めて指輪を探すお二人が、ithを選んで来訪くださったきっかけとはInstagramでした。

 

たくさん指輪の写真をご覧になる中で、気になるものがたくさんあり「いろいろなデザインを見てみたいです」と最初に伝えてくださいましたね。

 

今回は、いろいろなデザインが気になるお二人が、自分たちらしい結婚指輪と婚約指輪を見つけたエピソードを紹介いたします。

お二人は普段から指輪についてよくお話をされていたとのことで、ご試着前にまずはご希望のデザインをお伺いしてみました。

結婚指輪は “マット&ツヤなど、二面性のあるデザイン” が、

 

婚約指輪ならば “センターのダイヤモンドの脇に、小さなメレダイヤがあしらわれたデザイン” が気になると、お二人とも同じ熱量でご要望を語ってくださいました。

ご試着を重ねてお二人それぞれのこだわりが見つかった結婚指輪選び

「普段からお好みは合いますか?」とお尋ねすると、お二人はお互いのお顔を見ながら笑い出していましたね。

 

お食事の好みや趣味もあまり合わず、指輪のデザインはきっと同じものは選ばないと思うことから “デザインの一部分でもお揃いになれば” と考えていたそうです。

 

実際に試着し始めてみると、最初に伺ったご要望通り「これいいね!」と感じるデザインの共通点は、“二面性” でした。途中まではお二人とも、同じ指輪を候補に選ばれていました。

 

私も “結婚指輪のお好みは、お二人とも案外同じかもしれない” と感じる場面もありましたが、最終的に選ばれたのは別々のデザインでした。

男性はエッジが効いていて“かっこいい”と思える《アレグロ》を、

女性はS字カーブのフォルムから上品な流れを感じさせる《マルカート》を。

それぞれお気に入りのポイントに沿って選ばれました。

 

二面の切り返しとツイストというデザインの共通点があるものの、全くのお揃いではない組み合わせです。

 

違う名前の指輪を選んだことが、まるでお二人を象徴するようだと《アレグロ》と《マルカート》の組み合わせも気に入ってくださっていましたね。

お二人の個性を、さらに際立たせるテクスチャ

土台となるデザインが決まると、話題はテクスチャ選びへ。

 

女性が興味を持たれたのは “スターダスト” と呼ばれる、ダイヤモンドのキューレット(先端部分)を使って作り出される細かやな凹凸が特徴の表面加工です。

 

「星屑みたい!」

 

と気に入ってくださった通り、元々天体モチーフがお好きな女性にぴったりです。

実物をご覧いただくと、小さな凹凸による光の反射から生まれる、繊細な煌めきをお楽しみいただける質感です。

一方で男性は、スターダスト加工に繊細で女性らしい印象を受けたため、ご自身が感じる《アレグロ》のかっこよさを引き立てる、深みのあるマットな質感が特徴のホーニング加工を選ばれました。

お二人それぞれが心惹かれた第一印象を際立たせるテクスチャを取り入れることで、オリジナリティのある結婚指輪が仕上がりましたね。

お二人で一緒に悩まれた婚約指輪選び

男性の中には、“婚約指輪は女性が着けるものだから” と、婚約指輪選びのときは一歩下がって見守る立場を取られるお客様もいらっしゃいますが、こちらの男性は女性とご一緒に婚約指輪も熱心に選んでくださいました。


「このあたりのデザインもいいと思うんですよね」

 

と男性が意見をくださった指輪と、女性の目に留まった結婚指輪はどちらも“流れるように美しいライン”という同じ特徴を持つものでした。

 

候補に挙がったのは、《コスモ》《フューメ》というデザインです。


《コスモ》はお二人にとって、オリジナリティがあり目を引くもの。

 

「惑星のようで好き」と気に入ってくださった、センターの大ぶりなダイヤモンドの両サイドに、小さなメレダイヤモンドが左右に広がるようあしらわれているのが特徴です。

それに対して、《フューメ》は結婚指輪との相性のよさから候補に挙がりました。

同じようにカーブがかかるフォルムにオリジナリティも感じたお二人でしたが、メレダイヤモンドのあしらいが《コスモ》よりも華やかで“婚約指輪らしい”という印象を抱かれました。

 

それぞれのよさがあり、決められないと悩まれたお二人。決め手は身に着けたときの印象でした。婚約指輪感がありつつも、個性的も感じられるのは《フューメ》でしたね。

 

女性が試着されるだけではなく、つくり手の私が着用した姿もご覧いただきながら、お二人にじっくりと比べていただきました。

 

すると、男性がはっきりと「《フューメ》のほうがきれいだよ!」とお言葉が。こうして婚約指輪は《フューメ》に決まりました。

 

 

結婚指輪と婚約指輪を重ね着けしたときに、それぞれのデザインの個性が分かるようにと、婚約指輪の地金はイエローゴールドに。

 

イエローゴールドでお仕立てすることでダイヤモンドがサイドメレまでくっきりと際立つデザインとなり、女性がお好きな流れるラインを強調することが出来たのも女性のこだわりの一つです。

時間をかけて完成したお二人の3本の指輪

こうして選ばれた流れるラインを持つデザインでお仕立てした3点の指輪は、お揃い感がありながらそれぞれに個性が溢れる組み合わせとなりました。

 

 

たくさんの時間をかけて、お二人の気持ちやこだわりがたくさん込められた指輪を、とってもお気に召してくださったお二人。

 

結婚指輪、そして婚約指輪の大まかなデザインが決まってきたタイミングで、男性から「こんなに頭を使うと思わなかった!」という一言がこぼれました。

“オーダーメイドはすごい、楽しい!”と、お二人とも夢中で選んでくださいましたね。

 

じっくりと時間をかけた指輪選びのひとときが、お二人にとって素敵な思い出のひとつとなればつくり手として嬉しい限りです。

こうして完成した結婚指輪と婚約指輪が、お二人の結婚生活の支えになりますように。

 

 

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お互いの好みもお揃い感もお二人らしく両立させた結婚指輪と二人が同じ気持ちで選んだ婚約指輪