アトリエを訪れる前に、商品情報をチェックして下さったおふたり。側面にキラキラ輝くアニスの彫り模様と、ダイヤモンドがフルエタニティで施されているお揃いのリングをご希望でした。
納得いくまで試着しお好みを把握
キラキラしたダイヤがたくさん入ったリングがお好みの女性のお客さまと、シンプルなリングがお好みの男性のお客さま。おふたりで実際にリングを着けてみると、思った以上に存在感が強い彫り模様の輝きにびっくり!
改めてたくさんのサンプルリングを試す中で、男性のお客さまにとってピンと来たのが、エッジのある平打ちのリングを4回ツイストさせた、バラの蕾をイメージした“ローザ” でした。
女性のお客さまは、気になるフルエタニティの中でも、メレダイヤの上からあえて地金をいびつにかぶせた“ロート”がお気に入りに。当初ご希望になったデザインと、新しく出会ったそれぞれお好みのリング。どちらにしようか迷う気持ちと、デザインをお揃いにしたい思いから、時間をかけてじっくり検討されました。
二人のお好みにおそろい感をアレンジ
解決策として、まずは地金をお揃いに。ふたつのリングはゴールドで揃えました。また、より一体感を出すために、表面加工もお揃いに。幾筋もの細いラインの重なりによって生まれるヘアラインのお仕立てで、肌に馴染みがよく、ナチュラルな印象がおふたりのお気に召しました。さらに、刻印と一緒にお互いの誕生石を交換してお留めして、おふたりだけの特別感を高めました。
色味・表面のお仕立て・クラフト感の強さ・刻印によって、だんだんとペアが強くなっていったおふたりのリング。「このリングにします!」と、スッキリとした気持ちでお仕立てがスタートしました。
お二人とも大好きな個性と愛情ある結婚指輪
バラの蕾をイメージしたローザのリングは、女性のお客さまが悩まれている姿を優しく見守られる紳士的な男性のお客さまにぴったり。主張しすぎず自然な雰囲気でダイヤが留められたロートのリングは、柔らかな笑顔がとっても素敵な、じっくり思慮深く、一生懸命で優しげな印象の女性のお客さまにピッタリです。
おふたりがご結婚されてからの日常に寄り添う結婚指輪。だからこそ、どちらかおひとりが妥協するのではなく、おふたりともが大好きなリングをお選びいただきたい。デザインが異なる結婚指輪には、それぞれが認め合う個性があり、愛情がたくさん込められていると私は思います。
おふたりらしさを大切に、これからも末長くお幸せに。