プロポーズに向けて、
男性と最初にアトリエでお会いしたのは12月。
ひんやりとした空気が漂う季節でした。
様々なデザインの候補を手に取っていく中で、
指輪に施す大切な要素として最初に決まったのは
《イリス》の側面に施された“アニス彫り”。
日本の伝統的な技法を活かして施される彫り模様は
小鉢の料理を作るのが得意という
お相手のイメージにぴったりとはまりましたね。
浮かぶさまざまな気持ちを形に
男性が悩んだポイントは指輪の“シルエット”。
もうひとつの候補に上がったのは《ブリランテ》という、
平打ちと呼ばれる四角い腕の形に、
ダイヤモンドが高さを抑えて留められたコレクションです。
「たくさん身につけて欲しい」という気持ちから選ばれた、
シンプルなシルエットの《ブリランテ》。
しかしながらお話の中で、男性の中で芽生えたのは
中石が際立つ《イリス》が持つ
「婚約指輪らしいシルエットも大切にしたい」という想い。
そこで、《イリス》のシルエットを活かしつつ、
高さを抑えて、中石を控えめな大きさにすることに。
相手への想いから生まれた、たったひとつのシルエット
高さを抑えたことで
彫り模様や脇石の輝きとのバランスも一体感が出て、
ひっかかりも気になりにくいシルエットが生まれました。
そして春、ついにご納品。
《イリス》の由来であるアヤメのお花も見頃に入りましたね。
「希望」や「愛」の花言葉を持つお花が指輪の形となり、
お二人を強く結んでくれることを心よりお祈りしております!
つくり手 岡本